ストラディックSW5000 オーバーホール

回り心地が悪くなったストラディックSW5000XG、ブリジギング後に入院。見積もり高くて何もしないで返してもらって、自分で空けてみてビックリ。
シマノの見積もり、技術料2600円ってのが想像以上に安い。ベアリングが高過ぎ。

ベアリングは消耗品で使用期間、頻度に関係ないらしいという記述が、ビックリ、何があってもリールのクレーム修理は受け付けないという覚悟が見えます。

じゃー、開けていきます。
小学校の頃、よくやってたから楽勝だろ。楽しみ。
スプール外して。

偉い小さな六角の周り止めです。工具はもちろん持ってます。これが小学生と違うところ。

抜けます。下の部品はドラグが出たときのカリカリ言わせる部品かな?

ゴムパッキンがあります。これが防水の部品なのでしょう。

塩吹いて錆びて金属と化合した塩が見えてきました。


酷い...。

ワンウェイの中はサビサビ。
ワンウェイを分解します。

ひどいもんですが、何故か自身のサビでなく他のところから流れてきているようなサビ。拭き取ると結構なくなります。おそらくグリスで守られてたのでしょう。昔のリールは防水機構とかパッキンとかなくてグリスだけで防水してたもんね。


ボディを開けます。

メンテしないと持たないのだから、開けやすいネジにしてほしい。トルクの問題か?トルクスレンチ。隠れているところは普通のプラスネジ...。半端やん。やっぱ、メンテフリーアピールなのか?フリーじゃないって、見積書には書いてたのに。全部ネジ変えよう。

シャフトの下、塩の結晶の塊。ピニオンドロドロ、ボディには金属と塩の反応した怪しげな結晶。

アルミのギアがあって、こいつが結構塩に侵食されてて、これ、556と紙ヤスリとピカールで何とかなるものかな?


ピニオンギアとその上部のベアリングが致命傷。

清掃後わかったのがピニオンギアはほぼ平気。錆びまくったベアリングの成分とオイルでどろどろなだけで、本体はそんなにダメージない。ベアリングの方は大きく欠けたりしてて実はこの欠けが水に侵入を許した要因かとも思えた。
そして上下機構のためのウォームギアも大丈夫。グリスに守られていた。
ドライブギアも良さそうだがギアのあたりは削れてコーティングが取れているのが今回の影響か?そもそもなのか?

ちょっときれいになったベアリング、欠けてる。
ベアリングが一番弱そう。さすが消耗品。そしてこれが一番精密機械。



塩だらけのシャフトはフライパンにてお湯で煮込んだ。

他の錆びたギア等はガムの空き箱にいれてクレ556にドブ漬け。ゴム部品はクレ556に入れたらダメよ。


メインギアのベアリングがキツキツで、抜くのにシムを変形させてしまった。



きれいになったワンウェイ。やはりこれ自体はサビでなく、他の、おそらくベアリングのサビが流れてきて付着していたのだと思う。

これ、組み立てるの結構大変。バネが出ないように注意。


きれいになったものを組つけて、ピカールでギアのすり合わせ。新品ギアと腐ったギアの擦り合わせたのどちらがいいのであろうか?

擦り合わせのためぐるぐる回したあと。

556とブレーキクリーナーで仕上げてきれいになりました。

あと、ベアリング全交換と追加。ベアリング追加は4つ。また別記事で。


シャフトの直動部分は亀裂があったのですが、分解、コンパウンド擦り合わせたの途中で噛み合ってなかったのか、折れました...。残っている部品で、ベアリング全交換で滑らかになった現在、かろうじて動作してますが、ハードなブリ釣りには耐えれそうもないし、一番ダメージがあったので交換する予定。
で、結局、巻き心地は復活しましたがちょっとコリコリ感あるなぁ。最初からこんな感じだった気もするけど、芯だしとか必要なのか?交換部品来てからまた調整する。

結局、ピニオンギア、アルミギア、シャフトアッシーの3つを交換のために釣りのポイントで注文してます。
最新リールを分解して勉強になった。もっと早く開けてれば良かった。

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